新年のごあいさつ

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

2015年が皆様にとって素晴らしい年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。

昨年はわが国の初等中等教育において大きな出来事がありました。それは、長野県の軽井沢に、学校教育法で定められた「第1条校」として全寮制インターナショナルスクール(高校)が新しく開校したことです。少子化が進行し、中学生の数がピークだった平成元年に比べると60%を切る水準にまで落ち込むなか、わが国では、中学・高校の新設は大変難しくなっています。そういうなかで、日本人のみならず、アジアを中心とする世界各地から子どもたちを集めて教育する学校をゼロから立ち上げるというのは、大変困難な挑戦だったというのは想像に難くありません。この学校の名称は、「インターナショナルスクールオブアジア、軽井沢(ISAK)」と言います。創設に奔走された方々に改めて敬意を表すると共に、ISAKの益々の発展を心から祈念したいと思います。

ISAKの開校に象徴されるように、私は今、わが国の初等中等教育が大きく変わろうとしているのを感じます。それは、グローバル化や高齢化、人口減少時代の到来に象徴されるような社会の大きな変化に対応できる人間を育成しなければならないという時代の要請であり、一方で、進行する少子化に伴う「市場の縮小」に学校としても対応しなくてはならないという抜き差しならない事情もあると考えます。

一昨年に当社が再生スポンサーとなった文理開成高校(千葉県鴨川市)のように、経営困難な状況に陥る私立学校の顕在化は時間の問題ですし、また、那珂川町立福岡女子商業高校(福岡県那珂川町)のように、財政的な事情により公立学校から私学へと転換を図る学校も増えてくるものと考えられます。

要するに、わが国の初等中等教育においては、
・淘汰の時代
・個性を競う時代
が、到来し、それが激化していくことになります。

そのなかで、学校には以前にも増して、強靭な足腰、即ち「効率的なオペレーション」が求められることになるのは自明の理です。これは公立も私立も関係ありません。どんな学校も、よりローコストでより効率的な、卓越したオペレーション(Operational Excellency)を実現する必要があり、それがこれからの厳しい時代を勝ち抜くための必要条件となるのです。そして、その卓越したオペレーションの実現に最も有効な策として、アウトソースが注目されてくることになります。

当社は2010年の創業以来、以下のビジョンを掲げてまいりました。
「学校の運営に係る各種業務を受託し、高品質な学校運営サービスを成果報酬型の圧倒的な低コストで全国の学校に提供、わが国の教育に貢献する」

いよいよ、当社のビジョンが具現化する大きな飛躍の時代が始まったと私は確信しています。

一昨年から当社がオペレーションを手掛ける文理開成高校では、そのコストを約半分にまで削減し、前向きな投資に充てる原資の捻出に成功し、その経営再建は加速しております。
昨年8月には、東京地方裁判所から「民事再生終結宣言」を頂戴することもできましたし、12月には、「東大生ボランティアを積極的に受け入れて、地方の高校生たちの多様な交流機会を設け、東大生の成長に大きく寄与した」ことが認められ、東京大学総長の濱田純一先生から感謝状を頂戴することもできました。
(詳細については、文理開成高校のHPを参照。http://www.bunri-kaisei.com )

今年、当社は創業5周年となり、6年目に突入します。

わが国の礎となる「教育」の更なる「質」の向上に向け、引き続き挑戦を続け、社員全員で力を合わせ、大きな成果を手に入れる1年にしたいと思います。

そして、やるからには、真剣に、真面目に、そして「楽しく」やりたいと考えています。

人間は幾つになっても、成長することが無上の喜びであり、「楽しむ」ことが何よりもその近道だと私は信じているからです。

当社の挑戦を引き続きご支援頂きますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

最期になりますが、皆さんにとっても、どうか今年が最高の1年となりますように、心からお祈り申し上げます。

2015年1月吉日

代表取締役社長
鈴木 淳